
高エネルギー外傷で気をつけないといけないことって何があるの?



特に気をつけないといけないのが、コンパートメント症候群だよ!
今回は、脛骨骨幹部骨折とコンパートメント症候群について
説明していくね!
目次
脛骨骨幹部骨折とは
脛骨の骨幹部骨折のことで、小児では原則として保存療法を行い、成人は転位のある脛骨骨幹部骨折では手術が一般的。
若・壮年者の高エネルギー外傷(交通事故や高所からの転落)で起こる。
軟部組織損傷(開放骨折)や腓骨骨折の合併が多く、またコンパートメント症候群を合併しやすい。
下腿は4つの筋膜に区分されたコンパートメントからなるため、受傷後コンパートメント症候群になりやすい。
疼痛(初発)、他動的伸張時痛(足関節を背屈させて疼痛を検査)、区画に一致した感覚異常、運動麻痺(遅発) などの症状がみられるため、早期に発見し筋膜切開を行う必要がある。
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分類は?


治療方法
小児は保存療法:ギプス固定→必ず膝上~足部まで巻く
成人は手術療法:髄内釘固定
ただし、開放骨折や軟部組織の損傷が強い場合には、一時的に創外固定を行い、髄内釘固定ができるまで待機する(DCO)。

