視床出血について

ぴよナース

脳出血の種類が多くて分からないよー!

あずかん

主な原因は高血圧だけど、出血部位によって症状が変わってくるよ!
ひとつひとつ、確認していこう!

目次

視床出血について

視床に血液を送る血管には、視床穿痛動脈視床膝状体動脈があり、視床出血はこれらの動脈が破綻して起こることが多い。視床出血は全脳出血の約30%を占めており、重症で予後不良である。
視床の外側に内包があるため、一般的に血腫除去術は適応ではない
脳幹に対する一時脳損傷がある場合、手術不能(中脳へ進展することが多い)
水頭症により脳ヘルニアが切迫する場合、脳室ドレナージ(+内視鏡下で脳血腫を除去)

視床出血における症状

主な症状

顔面を含む対側知覚障害あり、被殻出血に比べて強い
視床症候群(対側知覚障害、視床手、視床痛、失語、意識障害)

眼症状

眼球下方変異
縮瞳(視床下部交感神経障害)
対光反射消失
時に病側水平性共同偏視

経過

出血量に比例して予後不良
脳室内に穿破することが多く、手術適応となりにくい

参考資料
患者がみえる新しい「病気の教科書」 脳神経
病気がみえる vol.7 脳・神経

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